施工前は生い茂った雑木や雑草で庭全体が覆われ、日当たりも悪く暗い空間であったため、現存の光を遮っている高木のほとんどを伐採した。伐採したことで、もともと生えている多種多様の低木や草花が見え始めた。しかし、これらの植物は国内の品種と外来種が混合していたため、庭のイメージを和風と洋風どちらかにすることは困難であった。
そこで植物以外にも枕木・レンガ・景石・御影石・玉砂利などの和・洋の材料を混合して使うことで、和洋折衷のイメージが完成した。
高さのあるシャクナゲ等は庭の後方に移植し、前方は好きな草花を植えたり、観賞したりできるスペースにした。そしてその草花を踏まずに庭を歩けるように手前に枕木を敷きつめた。この枕木と枕木の間には余白スペースをつくり、そこに砂利、杉苔などを入れることで、モザイク風なデザインを演出した。さらに庭中央の景石からは水が流れ出し、その水は枕木の隙間を流れて奥の泉に落ちる仕組みになっている。
太陽の光の下、多種多様の樹木が生い茂る中を石から湧き出る水が流れ、やがて泉に流れ落ち、その泉の周りには鳥が集まる。そんなオアシスのような空間をイメージした庭園。
そのオアシスのような空間で安らぎと癒しの時間を過ごすためのウッドデッキも作成した。
施工費:1,000,000円(ウッドデッキ・ウッドフェンス込み)
写真上:完成
写真中央:完成
写真下:施工前